給与の交渉
2025年01月30日 13:10
辞めると分かっていても給与を上げた過去」
「3ヶ月後には退社します。でも、それまでの間は時給を上げてほしい。」
ある日、スタッフからそう言われた。
私は一瞬、言葉を失った。
“辞めるのが決まっているのに、時給を上げる?”
“最後までお店のために働いてくれるなら、それも仕方ないのか?”
“でも、それって経営者として正しい判断なのか?”
悔しさ、悲しさ、そしてこの先の不安で頭がいっぱいだった。
売上を落としたくない。急に辞められてしまうよりはマシ。
そう思い、結局私はその条件を受け入れた。
でも、心の中ではずっとモヤモヤしていた。
スタッフの給与が適正なのか、高すぎるのか、安すぎるのか、その時は判断できなかった。
何が正解なのかも分からず、ただ「この状況を乗り切らなきゃ」と必死だった。
そして、3ヶ月後。
スタッフは予定通り辞めていった。
その間、何を考えながら働いていたんだろう。
私は、お店の未来を考えていたけれど、彼女はただ「あと◯ヶ月」とカウントしていたのかもしれない。
辞めるスタッフのために条件を飲み込むのは、本当に正しいのか?
自分は経営者としてどうあるべきなのか?
この経験を通じて学んだのは、「スタッフの意向に振り回されず、経営の軸を持つことの大切さ」。
今は、スタッフが辞めることを前提とせず、「辞めてもお店が回る仕組み」を作ることに集中している。
経営は、感情ではなく、仕組みで回すもの。
そのことに気づいたのは、あの悔しさと悲しさを経験したからだった。
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