何を目指す
2025年02月01日 08:35
答えを探し続けた日々
赤字ではない。経営は順調に回っている。
でも、ふと立ち止まったとき、私は思った。
「このまま続けて、私はどこを目指せばいいんだろう?」
サロンを開いたときの情熱はまだあるはずなのに、
何かが引っかかる。何かが足りない。
でも、それが何なのかはわからない。
スタッフはいつか辞めるもの。
そのたびに新しい人を育て、また辞めていく。
繰り返されるこの流れは、サロン経営では“当たり前”のことなのかもしれない。
けれど、私はずっと心のどこかで違和感を覚えていた。
「このままずっと、誰かが辞めるたびに最初からやり直すの?」
「今のやり方を続けて、本当に未来は明るいの?」
考えても答えは出ない。
スタッフに頼る働き方が正しいのか、
自分一人で抱え込むべきなのか、
それとも、何か別の道があるのか…。
悩んで、悩んで、出口の見えないトンネルを歩いているようだった。
そんなとき、「学ぼう」と思った。
今の自分に足りないものを知ることが、
このモヤモヤの正体を明らかにするヒントになるかもしれない。
でも、その決断は簡単ではなかった。
周りからは「今のままで十分じゃない?」と反対された。
「そんなことにお金をかけて意味があるの?」と言われることもあった。
だけど私は、現状維持を選ぶほうが怖かった。
「このまま何も変えなかったら、私はこの先、何を目指せばいいんだろう?」
悩んだ末に、私は“賭け”に出た。
未来を変えるために、私は学び、挑戦する道を選んだ。
やってみなければ、何も変わらない。
この決断が正解だったのかどうかは、未来の自分にしかわからない。
でも、私は「ここで止まる」ことだけはしたくなかった。
学ぼうと決めたものの、最初は何から手をつければいいのかもわからなかった。
「サロン経営」「集客」「スタッフ教育」…学ぶべきことは山ほどある。
でも、ただ知識を増やすだけでは意味がない。
「実践して結果を出すこと」が、何よりも重要だった。
最初に見直したのは、
「スタッフの育成方法」だった。
今までの私は、スタッフが辞めるたびに焦り、
ゼロから教え、夜遅くまでレッスンに付き合い、
「ここまで教えたんだから、大丈夫」と勝手に期待していた。
でも、それが間違いだった。
「辞めるスタッフに振り回される経営」から抜け出すには、
「辞めてもお店が回る仕組み」を作る必要があった。
そこで私は、技術ではなく、仕組みを作ることに注力した。
次回予約が取れる仕組み、誰が担当しても同じ品質を提供できる施術
お客様に「このサロンじゃなきゃダメ」と思ってもらえる環境づくり。
これを整えたことで、
スタッフが辞めても売上が落ちない」サロンが完成した。
むしろ、今まで以上にお客様からの信頼が増し、リピート率が向上した。
それだけではない。
スタッフも、「ここで働き続ける意味」を見出せるようになった。
技術を追い求めるだけでなく、
「売れる技術」「お客様に求められる技術」を学び、
成長を実感できる環境になった
こうして仕組みを整えた私は、次のステージを考え始めた。
「このサロン経営のノウハウを、もっと多くの人に届けられないか?」
そう思ったとき、フランチャイズという選択肢になりました
「ただのネイルサロン経営ではなく、“辞めても回るサロン”を増やすこと」
これこそが、私が探していた「次の目標」だった。
サロン経営に悩むオーナー、
スタッフが辞めるたびに不安になるネイルサロン、
自分のサロンを持ちたいけど経営が不安な人——
そんな人たちと一緒に、gracinaの仕組みを広げていく。
ただのネイルサロンではなく、経営が安定するサロンを作る。
こうして、私は「サロンオーナー」から「フランチャイズ展開」という新たな道へと進んでいきます