パートスタッフから社員へ
2025年02月09日 15:10
パートさん雇いをやめた理由
私はかつて、サロンの成長には人手が必要だと考え、パートスタッフの採用に踏み切りました。
最初は「自分の負担を減らせる」「忙しい時間帯を補える」と期待に胸を膨らませていました。
求人広告を出し、たくさんの応募の中から
「明るくて感じのいい方」
「ネイルが好きという熱意を持った方」
を選びました。
だけど、実際に雇ってみると…想像していた世界とは違っていました。
「やる気はあるけど…」—想いのズレに気づく
「ネイルが好きです!お客様と楽しくお話ししたいです!」
そう話していたパートさんたち。
でも、いざ現場に入ると、
お客様からの要望に対して「これは私の担当ではないので…」と消極的になったり、
予約の埋まっている時間に「この時間はちょっと…」と勤務時間の調整を求められたり、私が思い描いていた「即戦力」には程遠い状況でした。
「気軽に働きたい」と「しっかり経営したい」のギャップ
パートさんたちは、家庭や自分のライフスタイルを大切にしながら、「空いた時間で少しでも働ければいい」と考えていました。
でも、サロン経営としては、*
「お客様に選ばれるサロン」*を目指しているため、施術の安定感や接客力が何よりも重要です。
私はある日、気づきました。
「サロンにとって大切なのは、スタッフの働きやすさだけでなく、お客様にとっての安心感だ」と。
スタッフに合わせたシフトや業務分担を考えていたけれど、お客様は「いつ来ても同じクオリティの施術を受けられる」ことを求めている。パート雇用では、その安定感を維持するのが難しいのだと痛感しました。
私が決断したこと—「正社員」へ
悩んだ末に出した結論は、「もうパート雇用に頼らない」ということ。
確かに、パートスタッフを入れればコストは抑えられるかもしれません。
でも、短期間で辞められてしまうリスクや、技術のバラつき、お客様からの信頼の低下を考えると、結果的にサロンの未来にプラスにならないと判断しました。
そこで決めたこと:
• サロンは未経験から育てられる正社員のみの採用に切り替える
• じっくり時間をかけて、サロンのビジョンを共有し、成長してもらう
• 技術だけではなく、接客力やサロンの価値を一緒に築いていく
もちろん、正社員として採用すればコストはかかります。
でも、「この人に任せれば大丈夫」と安心して仕事を任せられるスタッフが増えれば、お客様の満足度も上がり、結果として売上も安定する。そう確信しました。
正社員を採用することで、スタッフも「責任感」を持ち、技術の向上やお客様への寄り添いを意識するようになりました。
以前は「私が頑張らなければ」という気持ちが強かったですが、今では「スタッフと共にサロンを成長させる」という考え方に変わりました。
今、私が感じていることは—
パートスタッフを雇うことで、短期的な助けは得られるかもしれません。
でも、長期的に見ると、「同じ目標を持ち、成長を共にできるスタッフ」がいるサロンこそ、お客様に愛される場所になるということ。
パート雇用を辞めたことで、サロン経営に対する考え方が大きく変わりました。
大切なのは、「サロンを支える仲間と共に成長すること」そして「お客様にいつでも同じ価値を提供すること」。
これからサロンを運営しようとしている方や、パートスタッフの雇用を考えている方へ。
短期的な利益より、長期的に信頼できる人材の育成を大切にしてください。
スタッフが成長し、お客様が笑顔になれるサロンを、一緒に作っていきましょう。
サロン経営は、日々の選択の積み重ねです。
これからも、サロンの未来を見据えた選択を続けていきます。