家族の時間を削って教育した私が、もう練習に付き合わない理由
2025年01月10日 09:53
サロン経営で最も重要な要素の一つが「人材」です。
かつての私は、「良い人そうだから」「雰囲気が合いそうだから」という基準で採用をしていました。
けれど、その結果、教育に時間と労力をかけても、思うように成長せず、辞めてしまうスタッフが多くいました。
そこで、採用の基準や育成の方法を見直したことで、今では未経験でも2ヶ月で店舗を任せられる体制を実現しました。
以前は、面接の場で「人柄が良さそう」と感じると、即採用してしまうことがありました。
しかし、サロン業務は単に「良い人」であるだけでは務まりません。
かつて私は、「この人なら」と思える人材を採用し、全力で教育することがサロン成功の近道だと思っていました。
資格を持ち、ネイルアートが大好きで、愛想も抜群なスタッフを採用しました。
お客様にもきっと気に入られるはず、と期待していたんです。でも、そのスタッフが実際に稼いだかというと、そうではありませんでした。
過去の私が直面した悩み
そのスタッフのために、空いた時間をすべて教育に費やしました。
できない部分を補うために寄り添い、私の家族との時間を削り、夜遅くまで練習に付き合いました。
それでも、売上は思うように伸びませんでした。
「どうしてなんだろう?」と何度も考えました。技術もあり、接客の印象も良い。それなのに、結果が出ない。この矛盾に長い間悩み続けていました。
時間を割いて教育をしても、どれだけサロンが窮地にたっても簡単に退社されます。
しまいにはスタッフから『かわいそうですね。山本さん』なんて言われてました
今の違いは何か?
しかし今では、全く私の手で練習に付き合うことはありません。
スタッフは研修期間中に必要な技術も接客スキルもすべて習得します。
そして、驚くべきことに、未経験のスタッフが2週間でお客様からのリピート率90%を達成するのです。
さらに、「お客様から感謝されて涙を流した」とスタッフから聞くことも珍しくありません。
こうした結果が出る仕組みを作り上げた今、過去と現在の大きな違いが明確になりました。
違いのポイントを深掘り
1. 人材採用の基準を見直した
かつての私は、「資格がある」「ネイルアートが好き」「愛想が良い」という表面的な基準で採用していました。
しかし、実際に成果を出すためには、自社に合う「人材」を見極める必要があると気づきました。
2. 教育体制を仕組み化した
以前は、私自身が手取り足取り教える方法を取っていました。
しかし、それではスタッフが私に依存し、自立するまでに多くの時間がかかってしまいます。
標準化された研修プログラム: 誰でも同じスピードで成長できるよう、技術・接客のカリキュラムを整備。
マニュアルの活用: 練習に付き合わなくても、スタッフが自分で学べる環境を作りました。
3. お客様のニーズを徹底的に理解した
お客様が何を求めているのかを、スタッフ全員が理解しています。
結果として、スタッフが未経験でも短期間でお客様から信頼を得られるようになりました。
4. 成果を数字で測定する仕組み
以前は、「スタッフが努力しているかどうか」を主観的に判断していました。
しかし、現在はリピート率といった数字で成果を測定する仕組みを導入しています。
短期間で結果が出ているかどうかを明確にし、改善点を素早く見つけられるようになりました。
結論:仕組みが成功を支える
今では、私の直接的な教育はほとんど必要ありません。
それでも、未経験のスタッフが短期間で成果を出し、お客様に感謝される存在になれています。
この違いは、「仕組み」を作り上げたことにあります。
かつての私は、情熱や努力でスタッフを育てようとしていました。
しかし、それでは限界があります。
仕組み化された教育体制と、適切な人材採用の基準があれば、サロン経営は劇的に変わります。
成功の鍵は、「個人ではなく、仕組み」にあります。
未経験者でも短期間で一人前に育ち、自信を持って働ける環境を提供できる。それが、graceladyの最大の強みです。
適した人材を見極めることが大切です